間違いの喜劇 

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東京新聞 2021/7/10 夕刊

松岡和子さん シェイクスピア劇完訳。完訳は3人だそうで、坪内ー小田島ー松岡。

蜷川シェイクスピアの台本。

三人の訳を「間違いの喜劇」で比較してみましょう。

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あなたならどの訳にしますか? 坪内訳が 歌舞伎調かと思ったが 案外こなれている。目下への言葉がけに暖かみがある。私なら坪内訳基調。俳優さんに自分の言葉でしゃっべってもらいましょう。

それにしても 原文。いいな。ゆったりしたブランクヴァース。詩劇の翻訳 何パーセント達成? 

語義 市内観光気分をかもすなら誤訳。 peruse は精査  gaze は凝視 ぬけ目のなさが伝わらねば。手の内を身内だからこそ口にし、疲労のなかにも狼のようにあたりをうかがうのだから 眺める 見物する と訳すのには賛成できません。