ヴェニスの商人 手塚治虫 1959年作品

手塚治虫ベニスの商人

ただただオモシロく楽しむなら 手塚マンガで。

反ユダヤ主義 どうとらえるか?

ユダヤシャイロックを心のどこで受け容れるのか?

Hath not a Jew eyes?

青線 Hath not a Jew eyes?

裁判の場面 大岡裁き 公正で人情味あり過ぎ でオモシロイのだが・・・。

イエリネック「権利のための闘争」によれば、

公序良俗違反で この契約は無効。

シェイクスピアの裁判は 最初シャイロックの権利を認め その後権利をくつがえし、法制度を破壊の判決に至る。

 

ユダヤシャイロックへの判決は あっさり全財産没収 キリスト教への改宗を命令。

 

これは 第二次世界大戦時の在米日系人の扱いに酷似する。

日頃 人権を重んずる英米人が あっさり日系人の財産は没収。

 

上掲のシャイロックの言葉(坪内逍遥訳)は 差別される日系人が口にしても そのまま違和感はない。

 

シェイクスピア反ユダヤ主義か? とか 反ユダヤ主義を煽るから上演禁止とかの議論があるが、

シェイクスピアは「社会を鏡に映した」と言っている。

 

「リベンジ!」

この作品を シャイロックに焦点をあて 復讐劇として見ようとするのは如何なものでしょうか。

この作品は 当時 恋の夢舞台 喜劇として作られ 鑑賞されていたと 私は考えます。

歌があり 恋があり

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