ロミオとジュリエット 

ロミオとジュリエット」 

私はシェイクスピア作品の中で一番好き。なぜだかワカラナイ。他のシェイクスピア作品に比べ ソネットの含有率が高い。なぜだかこの蜜柑が好き、糖分含有率がやや高いから?

 

”青春恋愛悲劇の最高峰” とは言うが最高峰造成の造山運動があった。1580年代末から1590年代初頭のロンドンでは love sonnets ソネット形式の恋愛詩が流行っていた。中核はペトラルカのソネット

内容を リスト「三つのペトラルカのソネット」で見てみよう。ピアノ曲「巡礼の年第2年イタリア」にふくまれる一節。

 

平和は見つからず 戦う気にもならず

恐れ 望み 燃えて氷となり

空高く飛ぶと思えば 地上で凍える

何も持たないが 世界を抱いている

 

僕を牢獄に入れ 解放もせづ 拘束もしない

自分のものにしたとも言わず 縄は解かない

殺しもせず 愛は自由にもせづ

生かしておこうともせず 枷をはずさず

 

目がないのに見ようとし 口がないのに叫ぼうとする

死を望みながら 命乞いをし

自分がいやになりながら 他人を愛している

 

苦しみを糧として 泣きながら笑い

死も生も同じようにいとおしい

こんなわたしにしたのは 奥様 あなたです

 

こんな詩が流行って イタリアルネサンスが英国に来ていた のでしょう。巡礼姿で舞踏会に行く というのは日本人には そういう趣味ネ ぐらいだが 1590年代では流行っていた?

 

最高の劇を最高の俳優で聴きたい。ジョン・ギールグッドかローレンス・オリビエか。1920年代1930年代 ギールグッドとオリビエの競演の時期があり ともにロミオは演ずるのだが ・・・ オリビエはマキューシオ役に傾倒。この劇の構造のカナメの役。生と死、昼と夜、舞踏会と決闘、詩的な言葉と野卑な言葉その中心の マキューシオこそ演じられなばならない役。